神や天使はなぜ困っているときでも助けてくれないの?
- acousticlife111
- 2022年3月1日
- 読了時間: 7分
「神は存在するか否か」という議論に対して、「これだけ困っていたって助けに来てはくれないじゃないか。だから神は存在しない」と言う人がいます。
同じように、神に助けを求めても、窮地でさえも何の救済もなく、失望している人もいるでしょう。
神や天使はなぜ、困っているときでも助けてくれないのでしょうか。
神は人を助けるために存在しているわけではない。
宗教では「神の救済」などという言葉が飛び交います。そのため、宗教に関心のない人々でも「神とは人を助ける存在だ」と思っている人が多いです。
しかし、そもそもその認識が誤っています。
神とは、人を助けるために存在しているわけではありません。
神はシナリオライターにすぎない。
神のことを「創造主」と呼ぶことも多いですが、「創造主」という言葉のほうがその存在の説明として近しいです。厳密に言えば創造主でもありません。
神には惑星や人間や海や山を創造する力はありません。聖書などの中で、「神はまず、人を作り、大地を作った」などと語られますがそれはでたらめで、神にはカボチャの馬車を作るような魔法はありません。
神とは、演劇の脚本家やRPGのシナリオライターのような存在です。
神は、「地球という星で多様な生物をごちゃまぜにしたら、仲良く平和に暮らせるだろうか?」などとコンセプトを練り、自分の好きなようにゲームを設計します。
神は物を創造できるわけではありません。マインクラフトやアメーバピグのように、その惑星にある素材を組み合わせて、世界を作ります。地球という惑星は、神が創ったわけではありません。
(地球の)神は、地球という惑星を舞台にして壮大なゲームをデザインした存在です。
各人が13次元を達成するゲームであり、皆で平和を目指すゲームです。
演劇は、脚本家の書いた脚本通りに進むとはかぎりません。演者が自分のセリフを忘れたりアドリブをすることで、大きくねじ曲がっていくことがあります。地球人は脚本(ブループリント)の通りに生きる人はほとんどいないため、神の目論む脚本とはどんどん現実が反れてしまいます・・・。
神とは何なのか、もっと細かく解説すべきですが、この記事はそこが主題ではないため簡潔に終えます。
個人個人の人生を、神は見てすらいない。
神を頑なに信仰してきた人にとってはとても辛い事実かもしれませんが、神はそもそも、個人個人の人生を見てすらいません。ゲームのシナリオライターが少年たちの遊ぶ様子を見てはいないように、神は地球というゲームを作ってその全体像を眺めているだけで、個々人にはほとんど関与しません。
神に熱心に祈ったところで、神はその敬虔な姿を見てすらいないのです。ですから、困っているときに救助することもありません。
その代わりに神は、守護天使などの部下を一人一人の人間に就けます。個々人の人生を見守る役割は、ガイド霊(守護霊)や守護天使などが担います。
ガイド霊や守護天使は、スポーツ選手のコーチのようなもの。
そしてガイド霊や守護天使もまた、あなたがいじめられたときに助けるために存在しているわけではありません。
ガイド霊や守護天使は、スポーツ選手に付くコーチのようなものです。フィギュアスケートの選手をマンツーマンで指導するコーチのようなものです。
ガイド霊も守護天使も、私たち人間がアセンションや13次元を目指す壮大なゲームのキャラクターであることを理解しています。彼らはあくまで、そんな人間の成長を促すために存在しています。
フィギュアスケートのコーチは、愛する生徒がスケートリンクで転倒して泣いていても、手出しはしません。痛みに耐え、平静を装って演技し続けることが彼女の試練だとわかっているからです。「痛いだろう。苦しいだろう。でもそれを乗り越えなさい」と俯瞰しています。
ガイド霊も守護天使もこのような立場で、あなたがいじめられようが病気になろうが、「それを乗り越えなさい」と俯瞰しています。または、「病気にならないためにはどうすればよいか、学習しなさい」と長い目で見ています。
静観したがゆえに死んでしまっても、あまり気にしていません。
肉体の死は地球というゲームのゲームオーバーではなく、再び輪廻転生をするからです。
ですから、あなたが交通事故に遭いそうになっても、ガイド霊は助けずに静観します。
フィギュアスケートのコーチがそうであるように、「よくがんばったね!」と激励したり「最近疲れているね。焼肉を食べて精を付けましょう」などと母性愛を注ぐこともあります。
コーチにすぎない。
ガイド霊や守護天使は、コーチにすぎないのです。
「この子はスケートの基礎が出来るようになった。次は本番のプレッシャーに打ち勝てるように実践を経験すべきだ」と感じたら、あなたをフィギュアスケートの試合に出るように促します。
あなたが2回転ジャンプでいつもいつも失敗してしまうなら、「一度リンクから離れて、ジムで筋トレに打ち込んだほうがよい」と分析して、あなたをジムに向かわせます。
アセンション(7次元)の達成、13次元の達成に向けて、延々とこのようにコーチを続けます。
アセンションという目標において、オリンピックで優勝することは意味がないため、あなたがスポーツの必要ない段階に達したと感じれば、骨折をさせてでもリンクから引き離すこともあります。
仮にこのときのあなたに霊聴があるとすれば、ガイド霊は「骨折してしまって悲しいですね。あなたの悔しさは痛いほどわかります」などとなぐさめの言葉をかけることはあります。しかしガイド霊の本心としては、メダルを獲りたくてむせび泣くあなたにあまり同情はしていません。
助けるとしても、アドバイスを示すだけ。
フィギュアスケートのコーチも、時には選手を負ぶって控え室に運ぶことがあるでしょう。ガイド霊も、長い人生の中で、人を母性愛的に助けようとすることもあります。
しかし、やはりカボチャの馬車を作ってあなたに楽をさせるわけではありません。
ガイド霊は助けるとしても、アドバイスを示すだけです。
たとえば恋愛において、「イケメンにドキドキするのはわかるが、誠実な男性を選びなさい」とアドバイスをします。そうしてあなたがレイプの憂き目に遭うのを防ごうとはします。
しかしそれだけです。ガイド霊のアドバイスをあなたが理解したかどうか、あとは静観して見ています。
ガイド霊のアドバイスを無視して、あなたがクラスメイトのチャラチャラしたイケメンの誘いになびいてしまうとしても、それをじっと眺めています。彼があなたを家に呼び、缶チューハイに眠り薬を混入したとしても、ガイド霊は何も言いません。あなたが昏睡し、彼があなたをレイプしようとしても、ガイド霊はあなたを起こしませんし、彼を止めません。
「誠実な男性を選ぶべき」という道理をあなたが理解できるようになるまで、いつもそういう選択が出来るようになるまで、ガイド霊はあなたの窮地を静観し続けます。
ですから、学習能力の乏しい人は何度でも男性にレイプされ続けます。レイプじみた粗悪なセックスばかり繰り返します。学習能力の乏しい人は、何度でも悪徳霊能者に大金をだましとられ続けます。何十回の人生で同じことが続いても、まだガイド霊は窮地の現場で静観し続けます。
ドラゴンクエストがわかりやすい。
ドラゴンクエストなどのRPGは、地球の仕組みによく似ています。
ドラクエのシナリオライターは、勇者(プレイヤー)が平和な世界を「掴み取る」ことを望んでいます。そのため敢えて悪(モンスター)のうごめく世界を作ります。
悪の魔王にはすぐに辿り着けないように、長い道のりをつくります。越えられそうもない山や谷を、敢えてその先に宝物や仲間がいるように仕組みます。楽をしても進めないのです。
洞窟の奥に手ごわいドラゴンがいます。勇者がそのドラゴンに何度負けても、シナリオライターは同情もしませんし手助けもしません。むしろ「してやったり」と思っています。勇者が繰り返し戦闘を重ねて強くなるのを期待します。賢い戦い方を学ぶまで、ずっと待っています。
シナリオライターは敢えて試練の数々を用意していますし、ヒントを与えるだけで手助けはしません。
神はまさにそのような存在です。
れなのコラムを読む人は、「ガイド霊はアドバイザー役であり、助けてくれるわけではない」ということを理解しているでしょう。そうして、神頼みにならずに自分の力で人生を切り拓いていくようにならないと、いつまでも「〇〇の神はあなたを救済する」といったカルト宗教やでたらめなスピリチュアルに振り回され続けます。
リーマンショックが起きても、大震災が起きても、コロナウイルスが蔓延しても、神は人を助けはしないのです。
そのような状況をどうあしらうべきなのか、それを個々人が気づき、切り抜けられるようになるまで、ずっと静観しています。