「芸術でお金稼ぎをしたくない」と考える人へ。

画家、漫画家、シンガーソングライター、アクセサリー作家など芸術を愛する人の中には、「上手だね！プロになればいいのに！」と言われても、「芸術でお金を得たいとは思わない」と考える人もいるでしょう。

芸術の技術でお金を稼いでもよいです。

まず、広く大勢の人々へ伝えたいこととして、芸術の技術を高めたなら、それでお金を稼いでもよいです。努力して磨いた技術ですから、プロを目指したり作品を販売したりしてもよいです。

それが大きな値段で売れるなら、大きな値段で売ってもよいです。

そこに罪悪感を抱く必要はありません。

そのうえで・・・

「プロになれそう」と言われるほどの高い技術があるにもかかわらず、「私はこの芸術でお金を得たいと思わない」「たった１つの絵で１億円を稼ぎたいと思わない」などと感じているなら、あなたの精神はとても崇高です！！

非常に無欲な人で、芸術を心から愛しており、そして啓蒙精神を持っているのでしょう。

それは、ヒーリングやカウンセリングの能力を持っている人の一部が、無償や薄給で人助けをしたがるのと似た感覚です。

芸術やエネルギーワークや言葉などは、不特定多数に一度に発信することが出来ます。１度歌うだけで武道館の１万人の客から１万円が取れる、といった性質を持ったものですから、「効率よくお金儲けが出来る」という特徴があります。

その誘惑に負けず、無欲に芸術そのものに向き合っているのでしょう。自分の作品で他者を気持ちよくすることそのものに、喜びを感じているのでしょう。

あなたはピュアな芸術家であり、とても崇高な優しい人です。

芸術に対して、「俺の絵は１００万円だ！」ではなく、「１時間で済んだから１，０００円でいいよ」などと一般労働のような対価感覚を持っているのも、なかなか素晴らしい精神です！

「芸術でお金を稼ぎたいとは思わない」「儲けるためにやってるわけじゃない」とあなたがささやても、理解してくれない人が多いことでしょう。「偽善だ！」とののしられたりもするでしょう。あなたは崇高なのに、傷つく目にすら遭っていそうです。

しかしあなたのその無欲さは、間違っているわけではありません。「大人として失格だ」というわけではありません。

生きていくうえでは、他の方法で生活費を稼ぐ必要はあるでしょうが、芸術に対して無欲であることは間違っているわけではないのです。

あなたのポリシーを理解してくれる人が、ほんの少しはいます。

作品のテイストよりも、そのポリシーが似ている人に出会えたら、あなたは幸せを感じるでしょう。心の友を得られたでしょう。見えない絆が築かれたはずです。

たとえば恋人選びにおいても、「無欲な芸術家」とあなたはとても相性が良さそうです。二人は素晴らしいおしゃべりを重ね、素晴らしい思いやりを注ぎあい、幸せな時間を紡ぐでしょう。

その感性は、本当の意味で「人生を豊かにする」のです。