カーペンターズの「Close to you」。
前奏を聴いただけで悩殺されてしまう!という人は多いと思います♡
ひょっとして、21世紀のJ-POPしか聞いたことのない人は、この曲を聴いたら音楽に対する価値観が一変してしまうかもしれません!
ポップスのメロディとは本来、ロマンチックなものでした。
いえ、すべてのポップスが昔からそうだったわけではありませんが、そういうメロディを書ける人が一定数おり、それが良曲として賛美されたものでした。
「音楽は色々あっていい」その価値観は昔から変わりませんが、ポップシーンの中心には美しいキャッチーなメロディが君臨していました。それを求めるのが人の心、というものです。
それによって疲れた人は、人の心を取り戻したのです。
「オールディーズ」とくくられる音楽ジャンルがあります。
70年代くらいの洋楽のヒット曲を指し、そのくくりでベスト盤が編成されたりします。ここに並ぶ曲というのは、ほとんどの場合、「メロディの美しいキャッチーな曲」です。
オールディーズがポップスやロックの原点とされ続けるのは、「メロディが美しい」という音楽の根幹をしっかり持っていて、多くの人を魅了するからです。「懐かしいから」という理由で収録されるわけではないのです。