芸術家やデザイナーとして食べていくには?
- acousticlife111
- 2022年3月1日
- 読了時間: 3分
画家、ミュージシャン、漫画家、ファッションデザイナーなど、芸術的な才能を持ち、その道で食べていきたいと憧れている人がいるでしょうか。
そのために必要なこととは何でしょうか?
個性が大事?汎用性や柔軟性も大事。
芸術家やデザイナーとして食べていくには、他者には真似のできない個性があることが重要だ、と思っている人は多いでしょう。
コンペ、オーディションなどにおいて評価されるのは奇抜な個性であることが多いですが、プロとして食べていこうとするとき、個性的であるだけでは通用しません。
「あなたの得意なそのドクロの柄をいつもいつも描いてください!」と依頼されることは、まずないです。
芸術家やデザイナーは一般的に、大衆ウケする汎用的な創作能力を求められます。
汎用的な創作能力も持ったうえで、個性を発揮している芸術家が多いのです。
たとえば2頭身のキャラを描く漫画家も、実はルネサンス画家のような写実的な絵も描けたりします。仕事のコンセプトに合わせてゆるキャラのようなものを描いているだけなのです。
芸術家として食べていきたいなら、非常に幅広い作風を練習する必要があります。
そして柔軟性も必要です。
自分の芸術に美学を持つことは素晴らしいことですが、時には美学を手放すことも求められます。
上司やクライアントから「ピンクじゃなくて黒にしてくれ」と言われて、パステルカラーが大好きなのに黒で仕上げる柔軟性や従順さが、プロの現場では求められます。
自分の個性でしか創れないと、一発屋で終わってしまう。
自分の得意なテイストのものしか創れないとしても、大きな評価を得ることがあります。それで世界中からもてはやされる可能性もあります。
しかし、自分の個性以外のものを創れなかったり、自分の好みを曲げることを突っぱねたりする人は、一発屋で終わってしまいがちです。
「それでもいい」という人もいるでしょう。
「自分の創りたいものだけを創る」とこだわって芸術をする自由も、あなたにはあります。
しかしその場合、何十年も食べていくのは難しいでしょう。
日本は特に、社会性が求められる。
現代日本は特に、商業の世界では芸術家たちも社会性が求められます。
昔の芸術家には奇抜でマイペースな人もいましたが、今の社会ではそのような人は台頭しないでしょう。
芸能界も「楽屋で丁寧にあいさつしないと干される」などと言われたり、スポーツ選手も海外の大会で試合会場のロッカーを掃除して帰ってきた、などとニュースになりますが、特殊業界においても社会性や従順さが求められる社会です。
イエスマンである必要はないですが、果たさなければならない要所があるのです。
「企業に勤めると指示が多くて煩わしいからフリーランスでやろう」と考える人もいるでしょう。
しかしクラウドソーシングで仕事を探してもやはり、細かい注文を色々と受けます。
芸術や創作は、目的が様々なのです。
「自分の感性を思いきり表現する」という考えで良いときもあります。
「コンセプトに沿ったものを創る」ということが必要なときもあります。
芸術への取り組み方について悩んでいるなら、当サイトの管理人様に相談するとよいです。美学を貫きたい人の気持ちもわかってくれますし、自己表現を恥ずかしがる人の気持ちもわかってくれます。商業の世界で必要なこともわかっています。あなたに寄り添ってアドバイスをくれるでしょう。