母娘仲が良いことは良いことなの?
- acousticlife111
- 2022年3月1日
- 読了時間: 5分
「まるで友達同士のようだね」人から羨ましがられる仲の良い母娘は増えてきたものです。
母娘仲が良いことは、良いことなのでしょうか?
良いことだが、甘やかしすぎてしまう傾向がある。
母娘にかぎらず、「親子の仲が良い」というのは良いことです。
親が子供を叱ってばかりの家庭は良くないですし、親子がサバサバしていてまるで無関心、というのも良くないです。
母娘仲が良いことを自覚し誇りに思っている母親は多いようですが、実際は甘やかしになりすぎてしまっていることが多いです。過保護になっていたり、快楽やグルメを与えすぎてしまっていることが多いです。
グレないがだらしない子になる。
母娘仲が良く、しょっちゅう一緒に買い物に行ったり話し相手になったりしていると、娘はグレにくいです。親に反発をして非行に走ったり15歳で無断外泊をしたり、ということにはあまりならないでしょう。
しかし、だらしない子になりやすいです。
ショッピングの自制心がない、グルメの浪費をしすぎる、人に頼りすぎる、誰かにお金を出させようとする、一人で手続きが出来ない、部屋の片付けや家事が出来ない、時間を守れない、といったことです。
母親が推し活好きだったりすると娘も推し活に浪費をしがちです。
「子供が可愛くて仕方ない!」というのはあまり良いことではない。
「子供が可愛くて仕方ない!」と興奮ぎみに語るママ友などいるでしょう。SNSで子育ての様子を楽しそうに投稿していたりします。
「良い家庭」と賞賛されていることが多いですが、あまり良いこととは言えません。
「子供が可愛くて仕方ない!」という心理は、室内犬や猫を溺愛する心理に似ています。「可愛い」「抱きしめていたい」「くりくりした瞳を見つめていたい」といった快楽的感情から子供の世話をしていて、こういう人はつまり子を過保護にしてしまいやすいのです。
ルックスの良い彼女を甘やかしすぎる彼氏に似ています。
愛情は、感情論ではなく必要に応じて出し入れすべきもの。
子への愛情は、「可愛くて仕方ない!」といった感情論で注ぐべきものではないのです。
べつに子供をそう可愛がりたいわけではない、とサバサバしているくらいのほうが丁度よいです。そして子育ての場面場面で、「今は温もりを与えてやったほうが良いな」「今は厳しく突き放したほうがよいな」ということを理性で考えながら、手綱を引くべきなのです。
愛情を出し入れするのは、もちろん簡単なことではありません。
多くの場合、社会に出て仕事に熱心に励み、さらには中間管理職にでもなって後輩を育成するプロセスを経ることで、身につきます。色々なことの板挟みでもがき苦しみながら、揉まれる必要があります。
男性は出産前にこうしたプロセスを経ている人も多く、だから愛情と教育のバランスのとれた人も多いのです。
「男だから出来る」ということではなく、経験の問題です。
後輩の育て方も知らずに母親になるのは、早すぎるのです。
だから現代日本の家庭の多くは、子供に対して過保護です。
そして、だらしない子ばかりが増えています・・・。
子に快楽を与えすぎないほうがよい。
親は、子に快楽を与えすぎないほうがよいのです。
「そうよ。ニンテンドーDSを一人に1つも与えるべきではないわ」と得意げにうなずく女性は少なくないのでしょう。しかしそのような人も、洋服やグルメを与えすぎていることが多いです。
子に対して、高価なグルメをあまり与えすぎるべきではありません。
「デパ地下の最新スイーツが美味しいのよ!」と、美味しいスイーツを見つけるたびに一緒に食べるのは、よくないことです。
この子は、「毎食後にスイーツを食べることが当たり前」という感性に育ってしまいます。しかも1つ300円もするようなスイーツを、高いとも思わなくなります。
一人暮らしをした人はわかるでしょうが、毎日食後に300円ものスイーツを食べていると、破産します!
友達の家に遊びに行って、おやつに3連プリンなど出てくると、「貧乏な家だな!」と見下すような子になるでしょう。本人にそのつもりがなくても、無意識でそうなるのです。セレブというのはそういうものです。
ハンバーグもケーキも何でも、大衆価格のものは「美味しくない」「自分より下の人の食べるもの」と感じるようになり、生活全体にお金が掛かるようになります。
自然と、裕福な男性に玉の輿に乗りたい、という結婚観を抱き、愛のない結婚をして後悔します・・・。
外食や高級スイーツはたまに与える程度がよい。
外食や300円もするようなスイーツは、たまに与える程度がよいのです。
普段は、食後にデザートを出すとしても3連プリンや4連ヨーグルト、といった感覚をしていたほうがよいです。
そしてお誕生日や何かのイベントのときだけ、少し高価なものを食べる、というくらいのほうがバランスがよいです。
子供の快楽への欲求や好奇心を、親が満たし過ぎないほうがよいのです。
高価なスイーツや珍しいグルメ、高級品は、自分でお金を稼いで楽しむ、という観念を持たせたほうがよいです。
すると懸命に労働をする二十歳になるでしょう。
子を甘やかしすぎると、「あれ買って!」「それじゃ嫌!」とぜいたくやわがままばかり言う子に育ち、あなたを困らせます。やたらお金のかかる子になります。
甘やかしすぎたカルマは親にかえってきます。