「執着を手放す」「期待しない生き方」はどうやるの?
- acousticlife111
- 2022年3月1日
- 読了時間: 6分
「執着を手放しましょう」「期待しない生き方をしましょう」といったことが、スピリチュアルをはじめとして、心理学ブログや自己啓発書などでも見受けられます。
楽に生きるメソッドとして語られることが多く、会得したいと願う人は多いでしょう。
心の持ちようで出来るものではない。
「執着を手放したほうがよい」「人や世界に無暗に期待をしないほうがよい」というのは、霊的真理として正しいと言えます。
しかし、これは簡単に人に教育できるものではなく、「楽に生きたい」と願う人への自己啓発書や心理学ブログで説くのは、少々無理があります。
端的に言って、仏教的な思想に興味の強い人でもないと、簡単には会得できないでしょう。
「こういう心の持ちようで暮らしましょう」とアドバイスして、すぐに実践できるものではありません。
要は、欲が薄くならなければ至れない境地。
「執着を手放す」「期待しない生き方」とは要は、欲が薄くならなければ至れない境地です。
「執着をしないようにしよう」と自分に言い聞かせてもすぐに執着は薄まるものではありません。
実際にそれらに執着をしなくなっている必要があります。
執着をしなくなるには、ある程度それらをじっくり体験し、飽きや卒業、「空虚だな」と感じるようになっている必要があります。
「それじゃなくてもよい」と思えること。
物事に執着しなくなるためには、特定のもの・ことに対してこだわらなくなる必要があります。
これじゃないと嫌だ。
これは嫌だ。
こうしないと嫌だ。
こうするのは嫌だ。
こうしたこだわりが人生に障害をもたらすので、「別にどれでもいい」「別にどんなやり方でもいい」と思えるようになる必要があります。
そして、「別にどれでもいい」「別にどんなやり方でもいい」と思えるようになるには、虹の7色のオーラの様々なものごとを充分に体験し、それらのスキルを高めている必要があります。
人と暮らすのでもいいし孤独に暮らすのでもいい、都会のデジタル社会にも対応できるし田舎の自然な暮らしにも対応できる、というように。
田舎の自然や密な人間関係が苦手な人に、「都会の暮らしに執着するなかれ」と言っても無理があります。
恋愛依存の人に「彼氏に執着するな」と言っても無理がある。
恋愛依存の人に「彼氏に執着するなかれ」と諭しても、無理があるのです。
この人が彼氏に執着しないでいられるようになるには、もっと遠回りする必要があるでしょう。
孤独な時間を埋めるための芸術の趣味をたしなんだり、一人でも恐れずに映画を観に行けるたくましさを身につける必要があります。読書や「知ること」の楽しさを体験的に知る必要があります。
性欲を一人で解消できるようになる必要があります。
「人に期待しない」も同じこと。
「人に期待しない」が出来るようになるために必要なことも同じです。
様々なことが自分で出来るようにならないと、人に期待しないでいることは難しいです。
「どれでもいい」「どんなやり方でもいい」と思えるようになっていないと、人に期待しないでいることは難しいです。
やはり、欲が薄くなっている必要もあるでしょう。
自由になるためには、自己実現のためには、人に期待しないことが有効。
たとえば、「彼氏と世界一周をしたい」と憧れている人がいるでしょう。
今の彼氏が海外旅行に興味のない人であるなら、その人と世界一周旅行をするのは無理があります。旅行の好きでない人が、旅行のために半年の休暇をとると思いますか?
「彼氏と一緒に世界一周がしたい」という夢を叶えたいなら、海外旅行の好きな男性を恋人に選ぶべきです。目の前の彼に大きな変化を期待するのではなく、すでにその能力や関心を持っている人を仲間に選びます。
「世界一周がしたいから、うちの会社が有給休暇に寛大な会社になればいいのに」と期待しても無理があります。
「世界一周したい」ということがあなたの一番の夢なら、休暇をとりやすい仕事を選ぶ必要があります。そのために収入が少なかったりしても、それは妥協をする必要があります。
人に期待しないでいるためには、自分が変化に飛び込んでいく必要があります。自分が特定のものに執着しないでいる必要があります。ものごとを我慢したり、欲しなくなる必要があります。
要望を言い、提案するのはよい。
「執着をしない」「人に期待しない」と心がけていても、ずっとだまっている必要はありません。すべてを起こるに任せる必要はありません。
たとえば彼氏が、LINEで「うん」「知らない」「りょ」などと短文で無愛想なメールしかしない人だとします。あなたは、「もう少し愛想のいいメールをしてほしい。機嫌が悪いのかなと怯えてしまうわ」と彼に伝えるのはよいです。
2度3度言っても彼が改善しようとしないなら、その彼に期待するのはやめましょう。その彼とは別れ、メール愛想のよい男性を恋人に選びましょう。
「期待しない」というのは、恋愛において非常に重要なことです。
あなたにとって「恋人選びにゆずれない事柄」は何でしょうか?何項目かを書きだしてみます。その条件を満たす男性を、恋人に選ぶべきです。
裕福で気前が良いからといって、サッカー観戦や歓楽街が大好きな多動的な男性に、「デートではいつも座禅瞑想をしましょう」と請うても無理があるのです。
あなたにとって、恋愛は彼氏と穏やかに過ごすことが重要なら、お金を持っているかどうかではなく芸術や座禅瞑想を好む男性を選ぶべきです。
多くの女性は、価値観の合わない男性をあまりにも軽はずみに恋人に選びすぎてしまっています!だから悩みや不幸が増えるのです。
無気力とは違う。
「人に期待しない生き方をすべき」と語る人の中には、家にこもってアニメやゲームばかりしている人がいます。人との交わりや趣味の鍛錬などを放棄し、無難な快楽をむさぼって暮らしていたりします。
こうした生き方は推奨できません。
人に期待しなくても、海外旅行を楽しんだり楽器を練習してライブをすることは出来ます。
人生とはそのように、自分を高めながら体験を増やし、気づきを増やしていくべきです。そして、そのほうが楽しいです。
人に期待しないでいながらも、社交性豊かに生きることは出来ます。
人に期待しないでいながらも、素晴らしい恋愛を楽しむことは出来ます。
人に期待しないでいながらも、たくさんの夢を叶えたくさんの自己実現をすることは出来ます。