図々しい人を調子に乗せるのはよくないです。
- acousticlife111
- 2022年3月1日
- 読了時間: 5分
人に施すことが好きな優しい人は、「明日は運動会で登校が早いから一緒に行こう」などと様々なお願いをしてくる人と引き合いやすくなります。人の役に立つことが好きなので、「何々をして」と素直に言ってくる人を心地よく感じたりするでしょう。これは、推し活が好きな気質の人にも言えます。
しかし、図々しい人を調子に乗せるのはよくないことです。
手助けする相手は選ぶべき。
人に施すことが好きな人は頼られるのが嬉しい反面、「人に振り回されがちだな」「骨折り損だなな」と悩むことも多いでしょう。
そういうプロセスを経ることも大切ではありますが、あまりにも自分が損をしてばかりと感じられるなら、人付き合いを見直すべきです。
誰に尽くすか、相手を慎重に見極めましょう。
簡潔に言って、図々しい人を調子に乗せるのは良いことではありません。
お願いの多い人は図々しい人。楽しいとしても苦労をこうむりがち。
「何々して」とお願いしてくることの多い人は、すなわち図々しい人です。お願いすることが染みついてしまっている人は、平気で人に物事を頼ろうとしたり、人からものを貰おうとします。
部活が大変で宿題をする時間がなかったから「宿題うつさせて」と言うのではなく、友達と夜中までカラオケをしていたかったから宿題うつしをせがむのです。
気の優しい人が「いいよ」と言って彼のニーズに応えてしまうと、彼は調子に乗って、自分は遊んでばかりで面倒なことを人に押し付けてまくる人になってしまいます・・・。
(子がわがままなのも大抵は親が甘やかしすぎるからです)
「何々して」とお願いしてくる人は、ムードメーカータイプの人が多いです。陽気でおしゃべりが上手く、教室を盛り上げたり遊びに誘ってくれたりします。「彼といると楽しいから」という心理で、「もう、しょうがないなぁ」と彼のわがままに応じてしまいがちです。
あなたが彼を助けると、彼はあなたをますます気に入ります。頻繁にしゃべりかけてくれますが、頻繁に物事を頼んできます。こうして彼との仲が深まれば深まるほど、あなたは彼に振り回され、苦労をこうむってばかりになってしまいます・・・。
「彼は楽しいのが長所だからそれでいい」ではダメ。
近年は特に、「みんなちがってみんないい」という考えが普及しています。また、少年ジャンプのアニメなど、アニメの主人公にはスポーツに熱中するムードメーカータイプの子が多く、彼が宿題もせずに夢中でシュート練習し続けたことをヒロインの女の子が宿題を肩代わりしてあげる、といったことが美談として描かれがちです。
しかしこういう手助けはよくありません。
サッカーに夢中で楽しい男の子だとしても、だから他のことはしなくていい、ということはないのです。
こうしたキャラクターを肯定的に描くアニメは多いのですがそれは良くないことで、サッカーが大好きだとしてもちゃんと宿題や勉強をがんばるべきです。宿題をやらないなら、「宿題はやらなかった」ということをありのままに先生に見せてその処罰を受けるべきです。
宿題を見せてあげたあなたは、苦手な体育で跳び箱が飛べなくても、それを彼が肩代わりすることは出来ません。あなたは人を助けてあなたは助けてはもらえない、それによってあなたの相対的評価が下がっていく、というのはとても不毛なことです。
「何かに夢中になっている人が魅力的」「楽しい人が好き」という感性自体は良いです。
しかし、彼の生活をよく観察しましょう。端的に言って、「学校の掃除当番をサボってばかりいる」「宿題をサボってばかりいる」といった人はだらしがなく、モラルがないので、親密にならないほうが良いです。手助けもしないほうがよいです。
世の中には、ジャンプの主人公のように何かに夢中になっていながらも、やるべきことをしっかりこなす真面目な人がいます。こういう人物に惚れるならよいです。
人助けをしたいなら、遠慮がちな子を見つけて先回りしてあげましょう。
この記事の本題はここです。
あなたが「いつも何か人助けをしたい」と思っているなら、ねだってくる人に反射的に応じるのではなく、自分でクラスや部活や職場を見渡しましょう。
とても気の優しい人は、欲しいものや手伝ってほしいことがあっても、人におねだりができずにいるものです。先生がアイスを買ってきて「早いもの勝ちだぞー」と言っても、いつも皆が選び終わるまで待ってしまいます。
こういう子がいることは、観察すればわかるでしょう。
そして、その子が何を欲しているか何が出来ずに困っているか、というのも、観察したり会話したりすることでわかります。こういう子を助けてあげましょう。
自己主張できるようになることも大切ではあるが。
「何々が欲しい」「手伝ってほしい」と人に自己表現できるようになることも、大切ではあります。
引っ込み思案すぎる人というのは、こうした社会性が欠如しているゆえに損や迷惑をこうむっているので、自分の努力でそれを打破しなければなりません。
しかし世の中には、引っ込み思案なわけではないがおねだりをしようとしない人もいます。「欲しいなら欲しいってハッキリいいなさいよ」ではなく、こういう大人びた人に気を利かせて助けてあげるのが善いことです。
また、引っ込み思案すぎるゆえに困っている人でも、助けてあげるべき場面は少なくないでしょう。助けを出しつつ「嫌なら嫌って言ったほうがいいよ!」と助言をしてあげたりするとよいです。
いずれにせよ「ちょうだい」「欲しい」「やって」と無神経にねだってばかりいる人を調子に乗せてはいけないのです。それを甘やかす人がいるからこういう人がのさばります。
「ねだる」という行為だけでお金(スーパーチャット、投げ銭)が貰えてしまう昨今のアイドル的ビジネスも、社会を堕落させがちな危険なものだと言えます。