「心のブロック」とは本当にあるの?
- acousticlife111
- 2022年3月1日
- 読了時間: 6分
スピリチュアル業界ではよく「心のブロック」という言葉が扱われます。
「心のブロックがあって恋愛ができない」とか、「ブロックを解除するヒーリング」といった具合です。
心のブロックとは本当にあるのでしょうか?
比喩にすぎない。が、人をためらわせるしこりは存在する。
「心のブロック」とは比喩にすぎません。本当にブロックのようなものが胸やのどにつかえて邪魔をしているわけではありません。たとえばセラピストが、「心のブロックを溶かすセッションをしました。溶けました、もう大丈夫です」などと言っていたりしますが、勝手に頭の中で妄想をしているだけです。セラピストが霊視の中で心のブロックを溶かし去ったところで、あなたの問題は解決しません。
フラワーエッセンスなどには「心のブロックを溶かす」などと謳うものもありますが、完全にでたらめです。プラシーボ効果で、治ったような気になる人がいるだけです。
しかし、人に行動をためらわせてしまう「心のしこり」のようなものは、実際に存在すると言えます。「しこり」というのももちろん比喩です。
体型にコンプレックスがあるとビーチバカンスを喜べない、というような。
たとえばクラスメイトが「ねぇ、海に遊びに行こうよ!」と提案したとき、周りの3人はとてもうれしそうに「いいね!」と同意しているのに、あなたは一人、「え、えぇ、楽しそうね・・・」とひきつってしまうことがあるでしょう。
たとえば、体型にコンプレックスがあって水着姿をさらけ出したくない人にとって、皆が楽しいと感じているビーチバカンスは楽しいものではないのです。
「コンプレックス」「恐れ」「ためらい」といった感情によって、物事を素直に楽しむことができません。その話題のときに表情が曇ってしまいます。ストレスや苦痛を感じたり、上手く話せなくなったりします。
このような、物事に対する恐れやためらいの感情を、誰しも多く持っています。
それが非常に多い人や、特定の1つのしこりが人生を大きく阻害しているとき、「心のブロックを溶かすには」といったスピリチュアルに盲目したりします。
トラウマ解除、ヒプノセラピー、退行催眠、といったものに走ることもあります。
表情の曇る人ほどブロックが多い傾向にある。
笑顔でいる時間が少なく、人との会話の際に表情の曇ることの多い人ほど、心のブロックが多い傾向にあります。
子供は、表情を曇らせることが少なく、天真爛漫に笑っていることが多いものです。
これは、まだ人生の中に恐れやコンプレックスが少ないからです。出来ないことは数多いのですが、それによって人生が阻害される実感はなく、恐れやコンプレックスに感じていないのです。
中学生にもなり、「あなたはもう先輩だ」「義務がある」「もうすぐ大人だ」と駆り立てられることから、不安や恐れが増え、表情が曇り始めます。
大人でもニコニコしている人は、数々の不安を乗り越えた人が多い。
表情が曇ることが少なく、いつでもニコニコしている大人もいます。このような人は男性も女性にも好かれ、そして頼もしく感じます。
大人になってもいつもニコニコしている人は、数々の不安を乗り越えてきた人が多いです。勉強をがんばり、仕事をがんばり、人付き合いをがんばり、運動をがんばってきたので、不安に感じることが少ないのです。
または、「せっかちすぎて失敗ばかりする」などの自分の欠点の数々を、恥ずかしがらずに人にさらけ出せてしまう人にも多いです。欠点を知られること、それによって軽蔑されうることが怖くないのです。笑われることを乗り越えてきており、耐性があるのでしょう。
素直に恋愛できないのは、恋愛への不安があるから?
女性には、好意を抱いても素直に恋愛できない人が多いです。これは、恋愛にまつわる「心のブロック」をいくつも抱えているからであることが多いです。
「恋愛の仕方がわからないから笑われたらどうしよう」「太っているから笑われたらどうしよう」「可愛くないから成就しないに決まっている」といった具合です。
まさにそうした心のブロックに悩んで、霊能者にブロック解除など依頼したことのある人がいるでしょう。しかし、それで解決できる問題ではありません。
解決方法は2つです。
1つは、コンプレックスに感じているものを克服することです。「可愛くないからフラれるに決まっている」と怖気づくなら、可愛くなる努力をするとよいです。「可愛いね」と人から言われる機会が増えると、恋愛をする自信がつくでしょう。
もう1つは、経験によって「気にしすぎだった」と悟ることです。
恋愛にせよ何にせよ、別に完璧でなくても事は運ぶものです。「少々太っていても男性は夢中で愛してくれるのだな」と体験によって気づくと、体型がそのままでも恋愛におびえなくなるでしょう。これを克服するには、「怖くても飛び込んでみる」といったショック療法的な勇気が要ります。
漠然とした不安、悲しみ、くすぶりは、満たされていないことからくる。
特定の物事に対して表情が曇ってしまうわけではなく、いつも漠然とした不安や悲しみ、くすぶりを抱えている人もいます。
こうした曇りは、「満たされていない」という実情からくることが多いです。
恋愛を経験したことがなく、恋愛の喜びを知らないので、人生が物足りないのです。日々に希望を抱けないのです。
「素敵な恋愛をしたことがない」「夢があるのに抑圧している」といった人が多いです。
初めて異性に告白されたときや、初めてセックスを体験したときに、「妙な自信や喜びにあふれかえった」というような恍惚を経験したことがあるのではないでしょうか?
大きな夢を叶えたり、行きたくて仕方なかった場所へ旅行をしたとき、「もういつ死んでもいい!」と満たされた気持ちになり、仕事に熱中できるようになった、という人がいるでしょう。
自分のやりたいことを素直に叶えた人は、表情がイキイキと、スッキリとしているものです。
「幸せそうだな」「楽しそうだな」と感じて、皆が憧れます。
人に言えない悩みや感情も。
なんとなく心の曇りを感じるのは、人に言えない悩みや感情などを抱えている人も多いです。
たとえば、「彼氏はいるけど浮気してみたいのよね」といったことを多くの女性は感じており、しかし一途であることを演じ続けなければならないことが辛いのです。
心の広い人、または視野の広い人と知り合い「浮気してみたい」「子供をほっといて旅行に行きたい」「結婚したけど後悔している」などと本心を打ち明けたとき、胸がスーッと軽くなる恍惚を感じたことがあるでしょう。
心に固形物は何も詰まっていないのですが、胸のつかえがとれたように気持ちよく、軽くなるのです。
「激しいセックスがしてみたい」「仕事を辞めて起業してみたい」といったこともそうです。
それを実現しなくても、誰かに胸のうちを語るだけでスッキリするものがあります。
あなたの願望を批判しないで聞いてくれる、あなたの欠点を批判しないで聞いてくれる、そのような人のそばにいるとき、人は心が安らぎます。身構えるものが何もなく、緊張がないのです。
要するに、13次元に近づけば近づくほど心は軽くなります。
本音をさらけ出すことが出来るようになればなるほど、心は軽くなります。
その両方が出来る人は、いつも心が軽いのです。いつも表情が明るいのです。