「喜怒哀楽が豊か」ではなく「ポジティブな感情だけが豊か」になりましょう。
- acousticlife111
- 2022年3月1日
- 読了時間: 5分
学校などのコミュニティにおいて、喜怒哀楽が豊かな人は人気者になりやすいです。ムードメーカーの役割を担います。
感情を豊かに表現することは、人から好感を抱かれやすいですが、喜怒哀楽のすべてを豊かに表現しているようではまだ不十分です。
身近な人が「怒」「哀」をオーバーに表すとくたびれる。
学校で、先生の発言に対して、「どえー!そんな大量の宿題ムリだよー!」などと文句を言うと笑いが起きます。お笑い芸人になりたいなら、これくらいのリアクションが求められます。
しかし、人は無意識的に「距離感」というものを計って暮らしているもので、自分のきょうだいや親友など最も身近な距離にいる人が「どえー!こんな大量の宿題ムリだよー!」などと真横で文句を言うと、くたびれます。
個人差のあることではありますが、グリーンのオーラが70点もあるような人は、文句やグチを耳にすると鬱陶しく感じます。「なぜその程度のことも我慢できないのだろう」と感じます。
「暑ーい!」「外に出たくなーい!」などとたかが30度程度で叫ばれると、くたびれるのです。
喜怒哀楽ではなく「喜」「楽」だけが表現豊かな人もいる。
「社交的な人が好まれる」ということを、社会生活の中で理解するでしょう。表情豊かになるのは良いことなのですが、喜怒哀楽のすべてをオーバーに表現するようでは、まだ未熟なのです。
「怒」も「哀」も豊かに表現していると、精神性の高い人からは疎まれます。
世の中には、喜怒哀楽のうちの「喜」「楽」だけを豊かに表現する人もいます。もちろんそれは、他者を不快にしないように巧みに自制しているのです。
たとえば、恋人に対して「大好き♡」「このご飯美味しい!」などとポジティブな感情は豊かに表現します。顔をクシャクシャにして微笑んだり、セックスでは表情豊かに官能して見せます。
しかし、恋人が待ち合わせに遅れてきても「おせーよ!」などと怒りません。「待ちくたびれてつらいよー」などと悲しい顔もしません。
悲しいことを伏せるのではなく、淡々と報告するに留める。
ドラマやアニメで、大人びた性格のキャラクターが、自分の悩みや悲しみをまったく周囲に打ち明けずに強がり、それが問題を起こしたりします。この記事で言っているのはこうしたやせ我慢のことではありません。
悩みや悲しみを隠し通すのではなく、それらは適宜、親しい人に報告します。ただし報告の方法が、「上司が意地悪で、もう病みそう」と鬱々とするのではなく、「上司が意地悪でちょっと大変なんだよねー」と、少しだけ表情を曇らせ淡々と告げます。
周囲の人は、その吐露を受けても疲弊しませんが、彼女が何に困っているかは理解ができます。
悲しみをぶつけるべき相手なのかを考えて自制する。
怒りや悲しみの感情をぶつけられると、人は疲弊するのだと理解しましょう。ストレスを感じ、イライラするのです。友人のグチを聞くことはイライラするのです。
悲しいことがあったとき、その悲しみの感情をぶつけるべき相手なのかよく考えましょう。その悲しみの加害者でも関係者でもないなら、その人に悲しみをぶつけるべきでないのです。「こういうことがあったよ」と淡々と報告するに留めます。
悲しみの加害者や会社の上司などに対しては、表情豊かに悲しみをぶつけるべきケースもあります。そうでないと問題の深刻さがわかってもらえないこともあります。そういうときは感情的になればよいです。自分が我慢できても、少々演技をしても感情的になって事の重大さを示すべきこともあります。
ウジウジしたがる、グチグチしたがる人は、友人の悲しみやグチを聞いてもあまり不快に感じません。だからこういう人同士はつるみたがります。しかしいつかは、それが居心地が良いとは感じなくなるでしょう。
社会問題を、批判ではなくウィットで話す。
これは少々技術が要ります。
社会問題、政治問題などについて、雄弁に話すことも必要です。とはいえ批判っぽいグチっぽいトーンの会話になるのはよくありません。
社会問題や人の愚かな行為について、ウィットで話すことが出来るようになると、問題を直視しつつも自分も友も暗い気持ちにせずに済みます。
これは「オールドソウル」たちが非常に得意としています。
問題をユーモラスに語れるからこそ「オールドソウル」に認定されている、というような側面も
あります。彼らは問題と向き合いながら、絶望しません。
13色平均80点くらいもある人は「ポジティブな感情表現だけが豊か」。
「社交的な人の近くにいたい」と求めて、ムードメーカー気質の人に近づいたりするでしょう。しかし彼らは「喜」「楽」だけでなく「怒」「哀」もオーバーで、振り回されます。
もっとよく目を凝らしてみてください。
13色の平均が80点くらいもある人というのは、「ポジティブな感情表現だけが豊か」という物腰をやってのけます。
楽しい!うれしい!面白い!大好き!ありがとう!といった嬉しくなる感情だけは表現が豊かで、しかし愚痴や文句はほとんど言いません。あなたが遅刻してもガミガミ怒ったりしません。
それは、悲しみや問題を知らない子供の能天気な笑顔とは異なります。
営業スマイルとも違います。
「外面がよい」のとも違います。家族の前でもこういう所作です。
我慢強く、思いやりに満ち、前向きで、精神が多面的に成熟しているゆえの所作です。
こういう人を見つけて恋人や親友に出来るなら、いつも幸せです。
人との交流がこんなに気持ちいいものなのか、と驚かされます。
その素晴らしさに気づいたら、あなたも彼を真似てみましょう。そうして人は成長するのです。
恋人も親友も、自分で選んで声をかけるべきなのです。
これは、「どうすれば幸せに生きられるのだろう」という普遍的な悩みに対する、答えの1つです。