ヒップホップミュージックの中では、少々異彩を放っていたこの曲です。
Dragon Ashの「静かな日々の階段を」。
Dragon Ashは自らを「ミクスチャーバンド」と名乗っているように、時期によって作る音源のテイストには変化があります。
最もオススメしたいのは、ヒップホップ曲をリリースし始めた頃。2000年頃までの曲たちです。この「静かな日々の階段を」も2000年のリリースですね。
私は正直、ヒップホップがあまり好きではないです。詞も曲も下品なもの、綺麗事すぎるものが多く、メロディが単調でメロディらしくない、といった要因です。
しかしこの時期のDragon Ashにはハッとさせられました!
ヒップホップ特有のダーティーなテイストは保ちつつも、どこか繊細で上品なんですね。
琴線をくすぐるような言葉のセンスに長けていて、そしてサビには美しいメロディラインを持ってきたりもします。ストリングスや女性声のコーラスを混ぜたりして、優雅な色気を出します。クラシック音楽のような美しさを持ったヒップホップ、と言うんでしょうかね。
ドラゴンアッシュは90年代後半、ものすごく売れました!人気を博しました。彼らの音楽を聴いてヒップホップを始めた人も大勢いたはずです。しかし、結局誰も、Dragon Ashのこうしたテイストを真似ることは出来ませんでしたね。それだけ独特な感性をしていたことがわかります。多面的な音楽性を持っていたことがわかります。
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