これもアップテンポなポップスの1つの完成系!と絶賛したくなるような素晴らしい曲です!(*'▽') プリンセスプリンセスの「ダイヤモンド」。
メロディの完成度の高さと、歌詞の少女性、その両立が良いですね。
そう。この曲は歌詞が非常に素晴らしいです!非常にみずみずしく、そして奥深いですね。
「体験こそが宝物だよ」という主題も良いのですが、それだけではありません。
この曲は「明るい曲」ですが、「ノー天気なだけのバカ曲」ではないです。
”好きな服を着てるだけ 悪いことしてないよ”
”何にも知らない子供に戻って やり直したい夜もたまにあるけど”
といったフレーズの中に、大人や周囲から誤解を受けた過去がある、といった悲しみが想像できます。しかしその社会のしがらみに落ちこまずに、前向きに立ち上がって人生を楽しもうと努力する少女のストーリー!そういう奥深さが、この歌詞からは感じられますね♪
「媚薬」という危険な言葉が出てきますが、彼女たちにとって青春の音楽が媚薬のように心を興奮させた、という意味が想像できます。
原宿あたりに出て行く17歳の少女たちの危うさを感じさせますが、しかしそこでクレープを食べている子たちのすべてが援助交際に勤しむわけではありません。親のクレジットカードを使い込むわけでもありません。
17歳くらいで都会や世界に飛び出していくのは、青年期の1つの通過儀礼のようなものです。それは危険と背中合わせで、危険をすり抜けながら、誘惑をすり抜けながら、その先の「真の感動」を探し当てるすべての少女少年のドラマです。
これは、男の子がバックパッカー放浪に憧れて飛び出していく様子と重なります。バックパッカーのすべてが大麻に溺れるわけではなく、酒に溺れるわけではありません。しかしそういう偏見と闘いながら、「自分探しなんてくだらない」と罵られながら、彼らは自分のイメージの中にある冒険を探します。危険や誘惑に出くわし、それにやられてしまう子もいます。でも自分はそうはならない!とすり抜けていき、「真の感動」を探し当てます。
都会とは、「ファッションとアートの最先端の地」であり、「汚い大人の誘惑にあふれる地」でもあります。一部の少女は、あくまで「ファッションとアートの最先端の地」としての都会に憧れ、そこを目指します。汚い大人からの誘惑に溺れたいわけではない、そういう子もいるのです。
この詞の主人公の設定は「そのライン」で、非常に良いところを切り取っていると感心します!だからすごい名曲なのです!
この「ダイヤモンド」は当時、非常に売れました。非常に人気を博しカラオケでも歌われまくりましたし、評価も高かったはずです。
しかし、大衆の評価以上の「奥深さ」を、この曲は持っていると感じています(*'▽')
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