聞こえるか?
片隅のウッドベースは もしや神様のように
雑多な人の営みを 物言わず眺めている
世は移ろうものだ と言い聞かせ
私の模索(たび)も色を変え
目を閉じて 耳を澄まし
震えた空気で 皮膚は騒ぐ
聞こえるか? その音が
ずっと前から 君を待っていた
冗長な純文学は もはや古代の化石
何のためにあるのか 皆知らぬまま褪せる
世は移ろうものだ と笑われて
けど壊れぬ標識を此処に
目を閉じて 耳を澄まし
震えた空気で 未来を読む
聞こえるか? その音が
いつまでだって 君を待っている
セロ弾きよ 2つの世界を繋ぎたまえ
目を閉じて 耳を澄まし
震えた空気で 皮膚は騒ぐ
聞こえるか? その音が
ずっと前から 君を待っていた
目を閉じて 耳を澄まし
震えた空気で 未来を読む
聞こえるか? その音が
いつまでだって 君を待っている