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  • 執筆者の写真さと

リラの花

リラの花


芸術家はなぜ旧市街に隠れ住むのか

鷲の巣村を歩きながら物思い


リラの花が咲いている 少し悲しげに

人に見られたいけれど 騒がしいのは求めていないの


 少し見晴らしの良い場所で 世界を眺めてみたかった

 青い海を焼き付けたら いつか瞳は青くなるかしら


丘の上を選んだのは 早く日が昇るから

闇に乗じる人が昔から怖いのです


リラの花が咲いている 少し桃色に 時に薄紫色に

ただそれだけの色で良かったんだ


 少し見晴らしの良い場所で 緑と戯れていたかった

 青い歌を歌うのは もう疲れてしまったわ


午前3時 そうあの頃の哲学(うた)を

寝ぼけていたけど まだ忘れてはいないの


 少し見晴らしの良い場所で 世界を眺めてみたかった

 青い海を焼き付けたら いつか瞳は青くなるかしら


 少し見晴らしの良い場所で 緑と戯れているとしよう

 青い鳥を探し終えて 私 安らいだ後なんだった


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