献身
僕がサービス残業し続けても この会社は上向かないだろう
それならやるべきことは何だ？ 午前様を増やすことじゃない
「現実逃避だ」と誰かが言った トゲのある言葉にその都度傷つく
「だけど、その先に理想社会はあるか？」 己に問うのは それだけだ
さよなら と微笑み 手を振る
送別会は要らないよ
誰のため？ 何のため？ と聞かれても
何も答えないのが 正解かしら
僕が毎晩電話に付き合っても 彼女は上を向かないだろう
その次に出来ることは何だ？ 視点を変えなきゃならない
「裏切者だ」と彼女が言った トゲのある言葉にその都度傷つく
「だけど、僕に君を救えるか？」 絆創膏にしかなれなかった
さよなら と微笑み 手を振る
敢えて 微笑むことにするよ
誰のため？ 何のため？ と聞かれても
何も答えないのが 正解かしら
言葉はときに不毛だ
本当の思いも 複雑な考えも
伝わらぬばかりか こんがらがっていく
だから
さよなら と微笑み 手を振る
送別会は要らないよ
誰のため？ 何のため？ と聞かれても
何も答えないのが 正解かしら
さよなら と微笑み 手を振る
敢えて 微笑むことにするよ
誰のため？ 何のため？ と聞かれても
何も答えないのが 正解かしら