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  • 執筆者の写真さと

運命の人

運命の人


旅先で日本人に出会うなんて 僻地好きの僕でも珍しくはない

こっちから声をかけることは そう多くはしないけれど

バックパッカーなんて コジキみたいにあしらわれるしね


砂ぼこりの先から聞こえるアニメ声 どうやら僕を呼んでる

「ホテルの場所もわからないんです」 ユースホステルでいいですか?


 来るつもりもなかったこの辺鄙な村で 出会った君は何者なのか?って考える

 運命の人か? まさかそんなことはない バックパックも知らぬお嬢様が

 女にかまけたらコンパスを見失う

 わかってるけど 

 北極星さえ惑わせる 美しい君


「ターミナルの隅に座ってた 路上占いのお婆さんに

 バスはどれって聞いたら ここに着いちゃったの」

君は経緯を笑いながら語る 意外と肝が据わってんだな


婆さんは知識で答えたんだろうか? 年取ってボケていたんだろうか?

それとも霊感で何かが視えて 彼女をそのバスに乗せたんだろうか


 行くあてもこれとないこの陳腐な旅だ 送り届けてやるべきか?って苦悩する

 運命の出会いか? まさかそんな気もする 同じ夜のバスの乗り間違いで

 女に着いてったら旅は腐敗する

 わかってるけど 

 逃せるはずもない 美しい君

 

「私のお父さん 昔 旅人だったらしいの」

ふうん それってどういう意味?

僕と君とをつないだ 細い細い糸

まるで 手洗いしすぎたTシャツからほころんだ

誰も気に留めもしない 細い細い糸


 来るつもりもなかったこの辺鄙な村で 散歩に連れてけと君は言う

 僕でいいのか? 君の好みなどわからない ゲストハウスも知らぬお嬢様よ

 女にかまけたらコンパスを見失う

 わかってるけど 

 北極星さえ惑わせる 美しい君


 「チャレンジ」が目的地の一人旅よ 次の町に連れてけと君は言う

 運命の出会いか? まさかそんな気もする 互いのニーズが一致するなんて

 女に着いてったら旅は腐敗する

 わかってるけど 

 女が着いてくるなら 間違っていないのか?


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