top of page
執筆者の写真さと

マグカップ

マグカップ


君にあげたマグカップ どんな柄だったか 

実は僕 ぜんぜん覚えてないんだ

ささやかに好意を伝えたくて

のぼせながら 雑貨屋巡った その緊張だけを覚えてる


僕の好意など君は すぐに忘れてしまったのだろう

忘れたふりをして 呑気に暮らしてたかったのだろう


 それでいいんだよ ただ君の幸せを願う

 隣で手をつないでいるのが 僕じゃなくても

 ・・・そう心から言い切れる 僕になりたかった


誰とも手をつないでいるふうもない その後の君だった

みんなが君に恋してるのに どの手もつかまないのかい

にぎやかに愛されるのはどんな気持ちなのか

色々 面倒くさいことも あったりするのかしら


人の好意など君は 気にしないようにしてるのだろう

誰もがみんな笑顔でいるために 平和のために


 それもいいかもね ただ君の幸せを願う

 恋を叶えることが 幸せともかぎらない

 あちこちの恋愛映画に 駆り出されるのもくたびれる


「あなたからもらったマグカップ 今でも使ってるんだよ」

不意に言ったその言葉で 頭か胸か 稲光走る

君はいつもココア飲むたびに あの頃のこと 思い出すのかな


 ただ君の幸せを ただ君の幸せを願う

 隣で手をつないでいるのが 僕じゃなくても

 ・・・そう心から言い切れる 僕になりたい


閲覧数:2回0件のコメント

最新記事

すべて表示

書きかけの詩(うた)

書きかけの詩(うた)が 止まったままで 「忙しいからいいんだ」と笑う 良かったねって 言ったらいいのか 国語のテストより難しい   みんなが君を褒めたたえるけど その中身は少しずつ違ってて    「わかってる 何が大切かは」  君の言葉を信じるしかない...

待った?

君が弾くとアコギも 何でそんなカッコいいんだ 自分の世界に 二人の世界に浸ってるから   美しいものは 遠くにない そう思えるのは そうだ・・・    少し 寂しそうだよ  笑顔の余韻のあたりが  少し 寂しそうだよ  少しだけ 少しだけ  ...

意味がわかってきた

この小さな手は ピアノに嫌われている でも 私はピアノを 愛し続けてみる   あぁ 意味がわかってきたイノセント・ワールド    ささやくだけで美しいなら  人は 小鳥にもなれる  いつか 小鳥に戻れる   スマホのスピーカーは ベースを無視している...

Comments


bottom of page