top of page
  • 執筆者の写真さと

In J’s Bar ~Seventeen Admire ’70~

In J’s Bar ~Seventeen Admire ’70~


学ランを脱ぎ捨てたら 親父のジャケットを羽織り

暮れゆく街を引き返し 地下へと続く階段を降りる


端っこのテーブルに座り ホラという名の煙草を吹かし

すぐさま 強がりという名のウィスキーを飲みほした


仕方ないさ 17歳(ぼくら)には ロックが必要だったんだよ


 大人になりたかったわけじゃなく 自分を変えたかった

 大人に憧れたわけじゃなく 成長したかった


どれだけ深くビリヤードにのめり込んでみたところで 

僕らの「求」が核心というナインボールを突くことは なかった


名も知らぬ中年バンドがビートルズを掻き鳴らした

「あの頃は良かった…」それは多分間違いじゃない

 いずれにせよ 70年代(かれら)には ロックが必要だったんだよ

 大人を受容したわけじゃなく 確かめてみたかった

 「何か」を諦めてしまったわけじゃなくて…


僕らがなぜ こんな店にいりびたったか?

キッカケなんてのは思い出せるはずもない

人生なんてそもそも 小さな「なりゆき」の集合体なのさ


 大人になりたかったわけじゃなく 自分を変えたかった

 大人に憧れたわけじゃなく 成長したかった

 大人を受容したわけじゃなく 確かめてみたかった

 「何か」を諦めてしまったわけじゃなくて…


過ちという名のダーツは いつだって心に突き刺さった


閲覧数:2回0件のコメント

最新記事

すべて表示

女神は問う

その剣がその手に 合ってるのはよくわかる この声に合った歌は 一体どこにあるのかしら? 芸術も冒険だ 何かを探して旅をする 「月並みな人生じゃイヤです」と そういえば神様に ねだったんだったわ あの物語の中で 私に似てるキャラは誰? 久しぶりに読み返すと 感じ方が変わってる...

街はきらめき

茶色い革のリュックを背負って どこにおでかけ しようかな 大人になった気分でいるのに 「かわいいね」って みんな頭をなでる ハンカチーフしか入ってないのはナイショ 何か見つけてくるからね 街はきらめき 私を誘う 色とりどりのポップカラーは 天使みたい...

青春はあまりにも長く

落ち込むことにも飽きてしまったわ 青春は あまりにも長くて 遅咲きで良かったと 近頃は思うの 私の愛しい人は 神様が用意したのかしら それとも私が用意したのかしら あなたと恋して 自信が湧いたの まだあと百年そばにいてくれる? 恩返しに 時間がかかるんだもの!...

Comments


bottom of page