In J’s Bar ~Seventeen Admire ’70~
学ランを脱ぎ捨てたら 親父のジャケットを羽織り
暮れゆく街を引き返し 地下へと続く階段を降りる
端っこのテーブルに座り ホラという名の煙草を吹かし
すぐさま 強がりという名のウィスキーを飲みほした
仕方ないさ 17歳(ぼくら)には ロックが必要だったんだよ
大人になりたかったわけじゃなく 自分を変えたかった
大人に憧れたわけじゃなく 成長したかった
どれだけ深くビリヤードにのめり込んでみたところで
僕らの「求」が核心というナインボールを突くことは なかった
名も知らぬ中年バンドがビートルズを掻き鳴らした
「あの頃は良かった…」それは多分間違いじゃない
いずれにせよ 70年代(かれら)には ロックが必要だったんだよ
大人を受容したわけじゃなく 確かめてみたかった
「何か」を諦めてしまったわけじゃなくて…
僕らがなぜ こんな店にいりびたったか?
キッカケなんてのは思い出せるはずもない
人生なんてそもそも 小さな「なりゆき」の集合体なのさ
大人になりたかったわけじゃなく 自分を変えたかった
大人に憧れたわけじゃなく 成長したかった
大人を受容したわけじゃなく 確かめてみたかった
「何か」を諦めてしまったわけじゃなくて…
過ちという名のダーツは いつだって心に突き刺さった
Comments