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  • 執筆者の写真さと

焚き火

焚き火


揺らぐ炎をただ眺めていた 

飽きもせず 子供みたいに

それは精霊たちのモダンダンスのようで


 そこに何かあるのかは知らず

 無駄なほどに見つめ続けている

 静かなまま 万物を食らい

 正義も悪も言わずに ただ たゆたう


揺らぐ炎をただ眺めていた 

宵闇の中 何かを求め


それは過ぎ去った昨日をくべるかのように


 そこに何かあるのかは知らず

 無いとしても まだ見つめ続けている

 上がる火の粉 惜しむこともせず

 果てない空へ 旅へと繰り出す


不意にまぶたを閉じると

暗闇の中に また炎

汗ばむほど暖かいのに 青白い炎とは何ぞや?


 そこに何かあるのかは知らず

 無駄なほどに見つめ続けている

 静かなまま 万物を食らい

 正義も悪も言わずに ただ たゆたう


 そこに何かあるのかは知らず

 無いとしても まだ見つめ続けている

 上がる火の粉 惜しむこともせず

 果てない空へ 旅へと繰り出す


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