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  • 執筆者の写真さと

自由な樹

自由な樹


「樹木は自由か?自由じゃないか?」その問いかけは

「女は自由か?自由じゃないか?」その問いに似ている

君には尋ねるまでもないけれど


他愛のない散文的な 無数の手紙のやりとりが

プラトニック・ラブの証拠だったんだろう

僕ら 愛を極めていたんだ


 今でもまだ 君を夢に見る 向こう岸で 僕の名を呼ぶ

 今でもまだ 君を夢に見る 求めるのは 僕か君か


愛しているから別れを選ぶ そのパラドックスは

「女の旅は自由で不便」 その葛藤に似ている

君には矛盾などないのだろうけど


迷路のようなヴェネチアの水路に 若かりし君の面影 探す

あの絵葉書の美しい路地は きっと この町のものだろう


 忘れぬように 君を刻みこむ 忘れることなど無いけれど

 忘れぬように 君を刻みこむ 忘れることなど無いけれど


大人にならない僕と 老けてはいかない君と

いずれにせよ 特殊な次元の中で 僕らはひっそり生きている


 今でもまだ 君を夢に見る 向こう岸で 僕の名を呼ぶ

 今でもまだ 君を夢に見る 求めるのは 僕か君か


 忘れぬように 君を刻みこむ 忘れることなど無いけれど

 忘れぬように 君を刻みこむ 忘れることなど無いけれど


君を讃えるこの歌は 時空を越えて 僕の耳で鳴り続けていくだろう

誰にも壊せやしない 誰にも邪魔できやしない 

最後は詩人が勝つのだよ 僕は愛を悟っているんだ

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