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  • 執筆者の写真さと

はこぶね

はこぶね


豪華客船から帆掛け舟取り出して 

僕は一人 それに飛び乗った

大きさも速さも 競うのは馬鹿げてる 

君は君で どっちか選びなよ


新しい大陸を目指してる けど

向かい風 いつまでも 止みそうにないなぁ


 抗うのをやめたとき 人波は静まりかえる

 西にある場所を目指すなら 東に進む手も あるだろう


途方に暮れた頃 待ち構えたかのように

イルカのファミリーに出会うのさ


彼らが渡すのは 水底で拾った貝殻 

遠い日の記憶 留めてる


 抗うのをやめたとき 人波は静まりかえる

 箱舟はいつも一人乗り 誰にでも手に入るだろう


それが真実か知りたくて

空に叫んでみたけれど

誰も耳にすることはなく

気づくこともなく


 叫ぶのをやめたとき 人波は静まり返る

 夜の海 世界の闇 照らす月のように生きていこう

 小さな箱舟に 乗って

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