top of page
  • 執筆者の写真さと

谷の上の鷹は

谷の上の鷹は


谷底に突き落とされた獅子の子のごとく

いつまでもイジけてばかりはいられないな

競争ばかりのこの社会 這い上がらないと生きてけない


クビにならないために藻掻くんじゃなく

どんな仕事だって 食っていけるように


 あぁ 視界は明るくなったが

 やることは益々増えちゃったよ どうしてくれるんだ!

 あぁ アイツはなぜに多才なんだ?

 いつもテキトーに流してきたことを もっと真剣にやりゃいいのか


才能があって羨ましいもんだと思ってたけど

谷底から這い上がってきたんだろう 親近感湧くな

ビジネス書(じょうほう)ばかり漁ったって 大して実になっていやしない


近道するためにググるんじゃなく

「極めたい」と願うことが やっとスタートラインか


 あぁ 営業(しばい)は上手くもなったが

 何の役に立ってるんだよ? 嫌気が差しちゃうな

 あぁ 違う仕事がしたいな 転職なんて怖いけど

 そのために色々藻掻いてきたんじゃなかったか?


苦労なんて 過ぎ去れば苦しくもない

そして 部活の筋トレより苦しいことなんて

大して無いような気もするよ


 あぁ 這い上がったところで まだ標高0メートルだ

 エベレストが何千メートルか それさえよく知らないな

 あぁ 上を見上げるばかりが 生きる目的でもない

 谷の上の鷹は 上昇ではなく 遠くを目指すから飛ぶんだ


閲覧数:4回0件のコメント

最新記事

すべて表示

女神は問う

その剣がその手に 合ってるのはよくわかる この声に合った歌は 一体どこにあるのかしら? 芸術も冒険だ 何かを探して旅をする 「月並みな人生じゃイヤです」と そういえば神様に ねだったんだったわ あの物語の中で 私に似てるキャラは誰? 久しぶりに読み返すと 感じ方が変わってる...

街はきらめき

茶色い革のリュックを背負って どこにおでかけ しようかな 大人になった気分でいるのに 「かわいいね」って みんな頭をなでる ハンカチーフしか入ってないのはナイショ 何か見つけてくるからね 街はきらめき 私を誘う 色とりどりのポップカラーは 天使みたい...

青春はあまりにも長く

落ち込むことにも飽きてしまったわ 青春は あまりにも長くて 遅咲きで良かったと 近頃は思うの 私の愛しい人は 神様が用意したのかしら それとも私が用意したのかしら あなたと恋して 自信が湧いたの まだあと百年そばにいてくれる? 恩返しに 時間がかかるんだもの!...

Commentaires


bottom of page