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  • 執筆者の写真さと

薄情にもほどがあるなぁ

薄情にもほどがあるなぁ


券売機の前で小銭を差し出してくれたサラリーマンは

きっと僕のことなんて 覚えてはいないのだろう

物忘れの激しい人だ 薄情にもほどがあるなぁ

僕は8年経ってもまだ 心に焼き付いているのに


いつかお返しができると思って 駅をきょろきょろし続けた

サラリーマンがどれだけ多いか 知らなかった僕だ


 世界を救った英雄の話 先月読んだものさえ もう大して覚えていない

 子供を助けた庶民の話 どうやったら忘れることが 出来るんだろうか


今では顔も覚えていない 白髪も混じり始めただろう

管理職の貫禄はなさそうだ そういう感じじゃなかった


いつかお返しができると思って 駅をきょろきょろし続けた

それ以上に僕は変わってしまって わかるはずもないのに


 僕はすくすく大きくなって 姿も変わってしまった

 だけど忘れられはしない 脳だけ成長していないんだろうか


誰か助けたいと思ったんだ あれから

お返しできないなら 誰かに押し付けるしかない

あの人は僕を変えた もしくは道を作った


 世界を救った英雄の話 先月読んだものさえ もう大して覚えていない

 子供を助けた庶民の話 どうやったら忘れることが 出来るんだろうか


 僕はすくすく大きくなって 姿も変わってしまった

 だけど忘れられはしない 脳だけ成長していないんだろうか


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