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  • 執筆者の写真さと

決戦は夏休み

決戦は夏休み


やれやれ 僕の世界なんてさ 半径2キロの小さなもので

家出したって 知人のママに補導されるのがオチだ

便利な社会は窮屈で まるで細身のボトムみたいだ

ハイジは山に登るとき 服をぜんぶ脱ぎ捨てたらしい


秘密基地を造りたくても すべてが誰かの土地なんだ

「子供のイタズラ」で済まされる年はもう過ぎてしまった


 朽ち果てたログハウスの話を聞いた

 決戦は夏休み 一番暑い季節

 雨風くらいはきっと しのげるさ

 そこから何が出来るか それは僕次第だ


ポケットのコインかき集めたって たかが知れてる

飛び出したって 自動改札に通報されるのがオチだ

「何も持たずに旅立て」なんて 軽はずみに言うなよ

実際にやってから言ってんのか?


ロマンやコインだけでは 限界があるんだ

大人になる前に 僕に出来ることはないのか?


 捨てられた自転車を相棒にして

 決戦は夏休み 一番暑い季節

 重たいペダルのサビが 悪魔のように笑う

 どこまで行けるのか それは僕次第だ


冷たい夕立に打たれ そこで僕は何を思うか?

熱と疲労を洗い流してくれてサンキュー

暑くて 寒くて 疲れて僕は 生きているんだと気づいた


 朽ち果てたログハウスを 潔く断ち切って

 決戦はそこからだ あてはもう何もない

 何かが見つかるのか 見つからないのか

 そこから何が出来るか それは僕次第だ


 捨てられた自転車を相棒にして

 決戦は夏休み 一番暑い季節

 重たいペダルのサビが 天使のように笑う

 世界の見え方が 変わり始めてきた


 決戦は夏休み 一番暑い季節


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