歌声は習慣によって変わります。
- acousticlife111
- 2022年3月1日
- 読了時間: 4分
「自分の歌声が気に入らない」と嫌悪したり、「あの歌手の歌声が羨ましい」と憧れたりするでしょうか。
歌声は宿命的なものではなく、それぞれが生きていく中で形成してきたものです。
合唱歌いが嫌なら、ポップス歌いを続けたらよい。
たとえば学生の頃に長らく合唱部で歌っており、しかも流行のポップスに目も暮れずに青春を過ごした人は、歌声がすっかり合唱歌いで固まってしまっているかもしれません。
大人になってからポップスに心を開き、AKBなど真似てみてもまったく似たような声が出せずに落ち込むでしょうか。
「私はこういう声質だから」と諦めるのではなく、AKBっぽい歌い方やアニソンっぽい歌い方、なんでも良いですが、ポップス歌手の歌い方を真似続けてみたらよいです。歌声が変わってくるでしょう。
無意識のうちに自分の美意識で歌声が固まる。
中学生くらいでもう、人には歌声の個性が出ます。
それは持って生まれた体の問題もありますが、それだけでなく、幼少からの歌唱習慣による影響も大きいです。
幼少の頃にどんな歌手に好感を抱いて真似たか、どのような歌い方を長時間続けてきたかで、歌声は形成されてきたのです。
ピンクパーソンは可愛らしい歌声をしていることが多いです。
これは、彼女たちがポップで可愛い歌を好むからです。おそらく合唱やオペラには興味がなかったはずで、アイドルやアニメ声のアニソンなどを好みながら育ったでしょう。
逆にオリーブグリーンやロイヤルブルーの強い人などはアイドルが好きではなく、合唱部で習ったクラシカルな歌い方を懸命に掘り下げたり、クールな歌声のポップスを歌い続けてきたでしょう。
しかし音楽の好みは人生の中で変わりうるものですし、幅が広がります。その好みに合わせて、歌声もアジャストすればよいです。
モー娘が皆モー娘。っぽい歌い方をするのは、訓練をするから。
たとえばモーニング娘。のメンバーたちは、皆が皆モーニング娘。っぽい歌い方をすることに驚いたことがあるでしょう。
モーニング娘。っぽい歌い方の子がオーディションで合格したわけではありません。
加入が決まった瞬間から、「こういう歌い方を練習しなさい」としごかれるのです。何か月もそれを徹底するので、モーニング娘。っぽい歌い方が身に付きます。
声優が色んな声を駆使するのは、色んな声を練習するから。
人の声質は1つに決まっているわけではありません。
それは声優を見ればよくわかります。
近年の声優には特に、複数の声質を演じ分ける人が多いものです。
子供っぽい声、十代っぽい声、30代っぽい声、それぞれを繰り返し繰り返し、懸命に練習します。それによって複数の声を使い分けることが出来ます。
つまり、歌声に関しても、合唱歌いの上手さを残したままポップス歌いも出来るようになる、ということは可能です。
かなりの練習が必要ではあるでしょうけれども。
客観視してみましょう。
自分の歌声を、客観視してみましょう。
上手いかどうかだけの問題ではないのです。
歌おうしている曲にその歌声がマッチしているか、客観的に観察してみましょう。
上手いとしても、その歌にマッチしていないなら、その歌に合わせた練習が必要です。
歌声を録音して、聞いてみるとよいです。
普段、骨伝導で聞こえている自分の声とはずいぶん違うはずです。しかし、録音して聞こえる声が、皆に聞えている声なのです。それを基にして、歌い方を調節する必要があります。
自分の声を録音して聞くのは、恥ずかしく感じたりムズムズしたりするでしょう。それを乗り越えなければなりません。
たとえば・・・
可愛らしい歌声に憧れているのであれば、たとえばですが、花澤香菜さんの「恋愛サーキュレーション」などを繰り返し真似て練習するとよいです。Aメロはラップのようで難しいので、サビのメロディだけでもよいです。
1日1時間を1か月も続ければ、歌声に変化が見られるでしょう。