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執筆者の写真さと

昼と夜は違う昼と夜は違う顔をして

昼と夜は違う昼と夜は違う顔をして


アンティークとも言えぬ古いテーブル 寄せ集めた喫茶店

「これでコーヒー500円とるの?」とあなたは笑っている

それなのになぜ 何度も この店に来るのかしら

男の人の考えることは いつでも理解不能


喫茶店ではなくてライブカフェだと店主は言う

何のことやらわからない 子供の秘密基地みたいで


 昼と夜は違う顔をして

 潰れそうって心配が嘘のようににぎわう

 昼と夜は違う顔をして

 瞳を閉じるあなたを見ている


町の小さな映画観が また1つつぶれていく

映画が観たいんじゃなくて 映画観に座っていたいのに


行き場を失くした私 のような人が集うライブカフェ

生音楽器の響きが お腹の下に突き刺さる


 昼と夜は違う顔をして

 世界は私が思うよりも大きいらしい

 昼と夜は違う顔をして

 何かに笑うあなたを見ている


ボロボロのサキソフォンが躍る

なんだ サックスのことなのね 全然違うものに見えた

誰も歌わないのに 釘付け

音楽の主役が 何なのか知らなかった


 昼と夜は違う顔をして

 世界は私が思うよりも大きいらしい

 昼と夜は違う顔をして

 瞳を閉じるあなたを見ている

 

顔をして  

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