振り子は揺れている
振り子は揺れている 右に左に
年取るたび 揺れは 小さくなる
小さい頃 僕たちは 何だって「大げさ」が好きだった
甘いお菓子 熱いスープ 何だって「大げさ」が好きだった
虫歯になって のどを真っ赤にして
懲りずに何度も カラダを傷付けて…
振り子は揺れている 右に左に
「痛い」と「気持ちいい」の その間を
振り子は揺れている 右に左に
年取るたび 揺れは 小さくなる
思春期でも 僕たちは 何だって「大げさ」が好きだった
抱きしめたり 泣かされたり 「それが青春だ」と思ってた
愛するものを独り占めしたなら
やがて 失うことにも 気付かぬまま…
振り子は揺れている 右に左に
「痛い」と「気持ちいい」の その間を
振り子は揺れている 右に左に
年取るたび 揺れは 小さくなる
小さな揺れに潜む心地よさ
それに気付いたとき
時計の針は止まる…
振り子は揺れている 右に左に
「痛い」と「気持ちいい」の その間を
振り子は揺れている 右に左に
年取ることもなく 小さくなる
その時 「永遠」へのドアが開く
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