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執筆者の写真さと

忘れじの庭から

忘れじの庭から


待ち合わせの時間に30分遅れても  

君はこれっぽちも怒っていやしない

こういう時間の過ごし方 君はわかってる  

怒るのも 待つのも 意味がナイこと


チョウチョを追いかけて たどり着いた部屋で

美しい絵を眺めている 時を忘れるほどに


 忘れじの庭から 僕らを呼ぶ声

 出迎えるかのように 陽が差し込んだ


同じ道を二人で歩いているのに  

視界に映るもの ずいぶん違う


君は水芭蕉の高貴な紫に  

僕は昨日の雨に潤う 新緑に見とれる


 見上げると 空には 集まる雲たち

 この惑星(ほし)の歴史を 映し出している


聖域は 限られた人たちのものじゃない

カギをかけ封鎖しなくても よそ者は入ってこない

最初からこの惑星には よそ者はいないのだから

最初からこの惑星には 仲間しかいないのだから


 忘れじの庭から 僕らを呼ぶ声  

 その時が来たなら 扉は見える

 

 忘れじの庭から 僕らを呼ぶ声  

 迷子にならぬように チョウチョが来るよ

 エメラルドグリーンの光を放ち

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