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  • 執筆者の写真さと

失くした切符

失くした切符


原風景を求めて はや1か月を超えてしまったよ

迷うことに戸惑わなくなるまで 2週間を費やして

もはや今どこにいるかすら よくわからなくて

地図を見せたって 皆その見方を知らないんだから


幸い どこにだって古い車なら走っている

バスと自家用車の違いなんて あってないようなものだ


 失くした切符が 運んでくれたよ

 誰も見たことのない町へと

 失くした切符が 運んでくれるよ

 嘘じゃない 親指を立てるんだ


人が少なければ少ないほどに

助けてくれる人の数は増える

そのことに気づくまでは旅人さえも 

皆と同じ町を目指してしまう


幸い 「焦り」は小さなスパイスになったりする

今日は昨日までの僕とは違う道を探したりして


 失くした切符が 運んでくれたよ

 誰も見たことのない町へと

 失くした切符が 運んでくれるよ

 そうじゃない 行き先を変えるんだ


寄り道ばかりを繰り返して

寄り道の途中で降りる

おじさん ここはなんて村だい?

そんなのワシも知らんよ


 失くした切符が 運んでくれたよ

 誰も見たことのない町へと

 失くした切符が 運んでくれるよ

 嘘じゃない 親指を立てるんだ


 失くした切符が 運んでくれたよ

 橋の向こうに村が見えるだろ?

 失くした切符が 運んでくれるよ

 そうじゃない 最後は少し歩くんだ


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