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  • 執筆者の写真さと

世界の果てを目指して

世界の果てを目指して


世界の果てを目指して 僕は旅立った

「戻らないかもしれないよ」 母に言い遺して

世界の果てを目指して ホントに旅立った

ご自慢のパソコンも 友人に託して


それくらいの覚悟がなくちゃ

果てなど見つかりはしないさ


 眠らずに仰ぎ見た 金色の朝焼けに

 凍った唇で尋ねる 

 「世界の果てはここかい?」


世界の果てを目指して 僕は旅立った

「どこにあるのか知らないよ」 母に言い遺して

世界の果てを目指して ホントに旅立った

作り話じゃなくて 下調べもしないで


誰かの道をたどるなら

ハテナも見つかりはしないさ


 眠らずに待ちわびた 真夜中のオーロラに

 凍った唇で尋ねる 

 「世界の果てはここだろう?」

 

夢と現の国境線上に その答えはある

意味がわからないなら 今すぐ旅に出ればいい


 眠らずに待ちわびた まぶたの稲光に

 悟った唇で答える

 「世界の果てはここだよ」


 「世界の果てはここだよ」


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