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モーセからの挑戦状

モーセからの挑戦状


遥か昔 モーセが

神から十戒を授かったと言われている シナイ山に登る


真夜中のスタート 引率者もなく 

完全な暗闇の中を 音だけを頼り


誰かの懐中電灯が 時々蛍のように光り 

これは現実なのだと 思い出させてくれる


 神が僕を試している 神じゃなくてもいいが

 引き返すことさえも適わない この暗闇


筋肉痛はピークで もう歩けそうもない 

幾らかのチップを渡し ラクダの背に登る


暗闇の中を ラクダはたくましく 

それを従える少女も 過酷さに慣れている


ようやくの安息のときと 思い込んだのも束の間

巨大なラクダの背は 座ることすら困難で…


 神が僕を試している 悪魔のような顔をして

 背中から降りるのも楽じゃない この板ばさみ


少女は降りろと言うけれど 頂上など見えはしない

全身の激痛を堪え 足を引きずってみる

粗末な山小屋の中で 粗末なコーヒーをすする

最後のチカラで 東の崖に向かう


 神が僕を試している 死の淵の瀬戸際で

 朝陽が昇る前の 2時間の凍え


 神が祝福している 神じゃなくてもいいが

 夢と見まがうほどの 感動の朝陽で

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