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  • 執筆者の写真さと

モンサンミッシェル

モンサンミッシェル


小さな跳ね橋を渡り 古い町に入る

自然と歩調は緩くなる 城のことなど忘れ

この島の教会は ミカエルの像が多い

勇ましい美しい姿に シャッターを響かせる


「モンサンミッシェル美しいですね」 思わず話しかける

「ここはまだモンサンミッシェルじゃないよ 城下町だ」


 …恥ずかしい けどうれしい 美しいものに囲まれ

 名も知らぬ教会で 時が経つのも忘れる


お土産屋さんも楽しいけれど さすがに焦るわ

私以外はもう みんな行ってしまったようで


石段を上りながら 時間を駆け下りていく

看板が消えると モノクロームの世界 広がる


 懐かしい …わけないのに こみあげるのはなぜ?

 うぐいす色の静謐が 懸命に涙を食い止める


何をすればいいのか わからなくなってしまったわ

ただ座っているだけでもいいですか?


 勇ましいミカエルも ここにはいないようで

 そうね争う人なんて いなかったのでしょうから


 懐かしい …わけないのに こみあげるのはなぜ?

 木漏れ日を受ける箱舟は 私をどこへ連れて行くのでしょう


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