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モアイは語らない

モアイは語らない


「海を眺めるモアイは 何をしていると思う?」

それを想像するだけで マンゴージュースは3杯飲める

昔の侵略者たちは たくさんのモアイだけじゃなく

この島の歴史さえをも 破壊していってしまった


彼らの支配は今でも続き 「ようこそ」と我が物顔で 

訪れる旅人をもてなしている 親切な人のフリをして


 この島は誰のもの? この国は誰のもの?

 侵略者たちが 権利を主張する

 この島は誰のもの? この国は誰のもの?

 最初から 誰のものでもないのさ


「モアイの頭の上の アレは何だと思う?」

それを想像するだけで エンパナーダは平らげる


本当のことは誰も知らない 世界一の考古学者も

この地に昔から住み続ける 残りわずかな一族でさえ


 この島は誰のもの? この国は誰のもの?

 本当の持ち主なら きっとこう言うだろう

 「この島は皆のもの この国は皆のもの

  好きに使うがいいさ 皆で仲良く」


あらゆる権利を主張する人たちは 

誰一人 本当の権利者ではないんだよ

自分がいかにもそうであるかのように 

説き伏せたいだけなんだ


 この土地は誰のもの? この惑星(ほし)は誰のもの?

 本当の持ち主なら 絶対 こう言うだろう

 「この土地は皆のもの この惑星は皆のもの

  好きに使うがいいさ 皆で仲良く」


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