メコン川を下る
夕陽に向かってボート（ふね）は進む
どちらが早く川を下る 競うかのように
暮れなずむ茜色に切なくなるけれど
私の旅は まだまだ終わりはしないのだ
長い余韻
指揮者が下ろすのを 待ちわびるように
呼吸を止めて 風景に溶ける
川岸に佇む粗末な家々は
茶色く濁る川を囲う どんな理由だろう
暮れなずむ文明に嫌気がさした私と
合理を知るは どちらなのか考えている
長い余韻
泳ぎつかれた子供を 出迎える日々
川は大海に 繋がって循環（めぐ）る
釣りをする父親の小舟を 旅客船の波紋が揺らす
長い余韻
指揮者が下ろすのを 待ちわびるように
呼吸を止めて 風景に溶ける
長い余韻
泳ぎ足りない現代人（こども）を 出迎える日々
川は大海に 繋がって循環（めぐ）る
その剣がその手に 合ってるのはよくわかる この声に合った歌は 一体どこにあるのかしら？ 芸術も冒険だ 何かを探して旅をする 「月並みな人生じゃイヤです」と そういえば神様に ねだったんだったわ あの物語の中で 私に似てるキャラは誰？ 久しぶりに読み返すと 感じ方が変わってる...
茶色い革のリュックを背負って どこにおでかけ しようかな 大人になった気分でいるのに 「かわいいね」って みんな頭をなでる ハンカチーフしか入ってないのはナイショ 何か見つけてくるからね 街はきらめき 私を誘う 色とりどりのポップカラーは 天使みたい...
落ち込むことにも飽きてしまったわ 青春は あまりにも長くて 遅咲きで良かったと 近頃は思うの 私の愛しい人は 神様が用意したのかしら それとも私が用意したのかしら あなたと恋して 自信が湧いたの まだあと百年そばにいてくれる？ 恩返しに 時間がかかるんだもの！...
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