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  • 執筆者の写真さと

マチュピチュの手前で

マチュピチュの手前で


カウボーイハット斜めかぶり キザに遠く山を見る

でもアンデスの錆びた空気に それは似合わないでもない

気まぐれな寒さを ポンチョだけで凌ぐのは厳しい

いつも同じ服ばかりケチュアの民は 強いのだろう


文明があると知りながら 営みを変えないのは

盲目なのか 真理を悟っているのか


 黄金の草原は どこまでも続く

 時おり碧い花が咲いて 儚い道しるべを気取る


バスに乗って山の向こうに行くのは 延期した

のどかなアルパカの群れを 素通りできるはずもなくて


天使みたいだ 害もなく ただ調和を愛する

そして一人旅は出来そうもないね


 黄金の歴史は 隠されたまま

 もの言わぬ者たちの 記憶の中にだけある


気が付けばどこにいった?

カウボーイハットは迷子

何かを手にして 何かを置いていく

これまでも そうしてきたじゃないか


 黄金の草原が いつまでも続くように

 時おり碧い花が咲いて 引き返せと意地悪を言う


 黄金の歴史は 隠されたまま

 もの言わぬ者たちの 記憶の中にだけある


 もの言わぬ者たちの 記憶の中にだけある


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