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  • 執筆者の写真さと

ホライズン

ホライズン


旅人は知っている 歩き続けてきたから

歩き続けてきたから 旅人は知っている


どんなに大きな悲しみも 過ぎ去る風景にすぎない

なぜにそこに留まる? 歩き出せばいいのさ


 地平線を目指して それが幻だとわかっても

 フォルダには無数の思い出が 微笑みかける

 メインディッシュより美味しいランブータンをかじりながら


砂に埋もれていた 朽ち果てたギターは

旅立ちの日に手放した あのギターに似ていた


喜びの風景さえも 記憶の彼方埋もれていく

なぜそれを悲しむ? 明日もまた出会うさ


 「私は孤独を愛する」 それが幻だと気づいた

 もっと素敵な友人を 探していただけだった

 明日にはサヨナラして でもいつかまた出会う


真実は 伝説の陰に隠れている

楽園が知られてしまったら 楽園じゃなくなってしまうさ


 地平線を目指して それが幻だとわかっても

 フォルダには無数の思い出が 微笑みかける

 古びた音でくぐもる曲が 「世界は広い」と刺激してくる 


 「私は孤独を愛する」 それが幻だと気づいた

 もっと素敵な友人を 探していただけだった

 お月様も好き好んで 一人で照らしてるわけじゃない


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