カフェと小説と恋
この国は幼稚に思えるけど 口に出すわけにもいかない
社会性とは皆を真似ることで 迎合しないわけにもいかず
「どう折り合いをつけるか」 人生はその繰り返し
だから自由になりたくて そんな理由で手を広げる
カフェで一人佇み 小説に耽る君は
僕とちょっと気が合いそうに見えるけど
端っこの席を選び 微動だにしない君は
きっと話しかけられるのなんて嫌いだろうな
「引っ込み思案」の共通項じゃ 友達になるのも難しい
受け身なだけじゃダメだなと 最近よく思いはするけど…
欲しいけれど素直になれず 恋愛はその繰り返し
欲張りを隠しはしないよ 傷つけたくないだけでさ
「また今日も来てる」 運命を気取って
それがロマンチックとは思えない僕で
次にはお店を変えて 洒落た壁掛けに目を細める
やがて恋愛は どうでもよくなってしまうんだな
何か足りない僕と 何か足りない君とでは
どうせ恋をしても盛り上がりに欠けるんだろう
「小説」じゃダメなのかな
本ばかり読む女は 一人で時間潰ししたいんだ
カフェで一人佇み 小説に耽る君は
僕とちょっと気が合いそうに見えるけど
端っこの席を選び 微動だにしない君は
なぜそんなに髪をツヤツヤにしているんだろう
カフェで一人佇み 小説に耽る君は
そろそろ足が 痺れてきたんじゃないのか
美しい人よ 目を隠してたんじゃ勿体ないな
小説の続きは 二人で創作してみないか
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