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  • 執筆者の写真さと

もう一人の僕

もう一人の僕


ずっと探していたもう一人の僕は

夜行バスの窓に ぼんやりと映っていた

少し疲れていて でも動じない強さがある

自由の意味を知った人の 清々しい目をしている


探しても見つからないものが この世には少しある

小説をなぞって 危険な国に訪れたところで


 もう一人の僕よ 君はどこにいる?

 訳知り顔で でも何も物言わぬまま

 その表情だけで 僕を奮い立たせ

 小言が嫌いな僕のこと よく解ってんだな


答えのない問いを持って 赤茶けた道を歩く

立札すら見かけない 寝床はあるんだろうか

少し疲れてきて くだらない愚痴をこぼす

自由の意味を知ったそばから 阿呆になったりもする


真理だと思ったものが あっけなく崩れ去る

去年とは違うバスに 乗って北を目指そうか


 もう一人の僕よ 君はどこにいる?

 姿見えたとして でも幻想かもしれないんだ

 探しもしない でも何処かで会うだろう

 人生って旅のようなものさ よく解ってんだよ


北を目指しているつもりが いつの間にか反れている

でもそれでいいんだ ゴールなんて興味がないから


 もう一人の僕よ 君はどこにいる?

 訳知り顔で でも何も物言わぬまま

 その表情だけで 僕を奮い立たせ

 小言が嫌いな僕のこと よく解ってんだな


 もう一人の僕よ 君はどこにいる?

 姿見えたとして でも幻想かもしれないんだ

 探しもしない でも何処かで会うだろう

 人生って旅のようなものさ よく解ってんだよ


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