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  • 執筆者の写真さと

すべり台の上から

すべり台の上から


小説ばかり読んでても 物語は書けないな

魂のこもってない焼き物は 割られて捨てられるだけだ


落ち込んだら公園に向かう

いつものブランコには子供がいて

仕方ない すべり台の上から高みの見物


 昔見えなかった風景が 常緑樹の向こうに広がる

 僕もずいぶん大きくなったもんだな

 僕はずいぶん小さいもんだな


あの日南の島で見た夜空を 雄弁に讃えたい

あれこれこねくり回して思う 描いたほうが早い気がする


何をしてんのかわからなくなってきた

勝手に「使命だ」と意気込んで気張るが

やるせない あの星々のようにちっぽけだ


 昔見えなかった風景が 前髪の隙間から広がる

 あの頃とは考えが違うな

 お話 一から書き直さきゃな


いつまでも書きあがらないまま

それでも何かが積もっている

最近ちょっと思うんだが 僕は教師に向いているかもしれない


 昔見えなかった風景が 常緑樹の向こうに広がる

 僕もずいぶん大きくなったもんだな

 僕はずいぶん小さいもんだな


 昔見えなかった風景が 前髪の隙間から広がる

 あの頃とは考えが違うな

 人生は上塗りも許されるんだよ


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