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  • 執筆者の写真さと

あぜ道を歩くにおいて

あぜ道を歩くにおいて


 ここでどっちの行き先を選ぶか?

 それで旅だけじゃなく人生の行く末が大きく変わる

 …そんなこと 気にも留めないさ

 未来のために生きてるわけじゃない


砂ぼこりに汚れない日は 旅した気にもならない

土に混じるその土地のあれこれを 土産のように連れていく

友に送るポストカードに相応しい絶景の写真はない

ホームレスに抱かれた犬の写真で 喜ぶ人はいないだろう


英語は未だにヘタクソで バカの一つ覚えだ

乗せてくれた荷馬車の男に ありがとうと言えれば充分だから


 ここでどっちの行き先を選ぶか?

 それで旅だけじゃなく人生の行く末が大きく変わる

 …そんなこと 気にも留めないさ

 未来のために生きてるわけじゃない


なぜいつも7時きっかりに目が覚めるんだろう?

旅の七不思議だ 残りの6つは? 知らない

神なんていやしないと思うけど 旅の神さまだけは居て

腕時計盗まれた旅人に ささやかに慈悲を注いでいる


山道は未だに車酔いで でも飛行機に乗りたくはない

大きな風呂敷抱えた女に つぶされながら山を越えるんだよ


 ここでどっちの行き先を選ぶか?

 それで旅だけじゃなく人生の行く末が大きく変わる

 …そんなこと 気にも留めないさ

 未来のために生きてるわけじゃない


無力だと嘆いた日々が とても愚かに思える

力があって何になるのか? あぜ道を歩くにおいて

あぜ道を守るにおいて


 ここでどっちの行き先を選ぶか?

 それで旅だけじゃなく人生の行く末が大きく変わる

 …そんなこと 気にも留めないさ

 未来のために生きてるわけじゃない

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